大分県立大分上野丘高等学校同窓会ホームページ<公開版>

『ウエルカム先輩講座に参加して』(パート1)

(2012.02.23 掲載)

『ウエルカム先輩講座に参加して』(パート1

 

緒方俊一(27期)

 

おがた泌尿器科医院 院長

 

=学校訪問=

2011年秋、久しく足の遠のいていた母校の校舎に入りました。大学を卒業したころは懐かしさから校庭に入ったり、所属していた山岳部の部室を覗いたりしていました。今は隋分時間が経って昔の様子が思い出せません。二階に成績順に名前が並んだ掲示板があった気がしますが壁の色が違うような気もします。掲示板に常連で名前があった同級生とは大学卒業後に医者になって出会いました。40年前のかすれゆく記憶とはいえ名前が掲示板の欄外にある自分に同じ医者をしていてよいのか、劣等感を持ち続けた事を忘れません。その劣等生だった私が高校生の前で何かを偉そうに語る時が来たとは、おもはゆい気持ちで高校の正門をくぐりました。

 

随分時間も経ちあの頃とは立場も変わり、生徒達のみならず、先生方もほとんどが私より若い人達に替わっていました。彼らは成長し、いずれ大人になれば私を乗り越えていくもので、医者になってしまった私のどんな話に共感してもらえるか疑問でした。幸いこの10数年間高校生の山岳競技に同行して高校生に話しかける機会もあり、山岳部顧問の先生とは既知の中でしたので子供達との会話の記憶をたどりました。心の葛藤を思い出しながら、仮想高校生としての私のメッセージを伝えられたでしょうか。

ウェルカム先輩講座2011 緒方さん 写真1.jpg

=先ず、体育館での高校生からの質問=

高校生は寒い講堂の中で壇上の先輩の話を聞いていました。私が高校生の頃は、眠たいやら寒いやらで、早く話が終わらないかと思いながら過ごした時間です。どうせ人の体験談を聞いても、どうせ成功した人の話を聞いてもといった卑屈な気持ちもありました。いろいろな質問がありましたが、実際のところ大人になった我々からでは指導的な話しかできません。せめてこの日の退屈な体験の積み重ねが大人になるためには必要な無駄な時間である事をわかってもらえれば良かったと思いました。

当たりくじだけに意味があるのではなく、たくさんの外れくじを引くことも大事であることが判るのは大人になってからなのですが。

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