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『元旦の嬉しい記事/読者文芸欄の「詩」で年間賞』

(2012.01.19 掲載)

『元旦の嬉しい記事/読者文芸欄の「詩」で年間賞』

 

広報委員(20期)

 

初日が昇る東の空を眺めながら、玄関の新聞受けに向かうことが元旦の早朝の習わしです。

今年は曇り空だったため輝く初日は拝めませんでしたが、新聞誌上で嬉しい記事に出会ました。

 

同級生の工藤和信君(20期)が、大分合同新聞・読者文芸欄の「詩」の部門で年間賞を受賞したという記事です。写真(記事)の左下が工藤君です。

 1.4工藤さん(合同新聞).jpg 

彼の作品は合計6編が新聞に掲載されたようですが、元旦の読者文芸コンクールで一席になった「丘にたつ」という詩をご紹介します。

 

『丘に立つ』

 

夜の暗闇が薄れていった

音もなく水平線が空と海を区分

朝日が昇る準備を始めた

潮風が吹き上げてくる丘の上

町を見おろし一人の老人が立つ

 

あの時あの一瞬

風化しようのない鮮明な記憶

あれからどう生きてきたのか

総ては あのいちにち

 

我が町 我が故郷

そこに 愛すべき家族はいない

今年の雪は 苦しくて辛い

 

木枯らしが吹き

むき出しになったガレキ

白木に書かれた無表情な番号

名もなき墓標が並ぶ丘

 

降り積もる雪が世界を変えようとも

ガレキの山があることを

忘れてはいけない

多くの人々の鎮魂の詩を

忘れてはいけない

 

2012.1.1 大分合同新聞 文芸コンクール 一席)